活動報告 report

AIオンデマンド交通について(福島県喜多方市)委員会視察8月3日

喜多方市は人口4.6万人で大きな自治体と言えないが、喜多方ラーメン・酒蔵の街・花の街として全国的に人気がある。一方、広大な面積に農村地域が点在しており、市民の移動手段は自家用車への依存度が高いのが現状となっている。通院等でのタクシー利用は高額となり、路線バス等の公共交通の維持・確保には市の負担も大きく、利便性の高いAIオンデマンド交通の導入が急務であった。

半年間で以前から運用をしていた「予約型乗合交通」に比べ、「AIオンデマンド予約配車」の利用者は3千人増と確実に増えたが、事前のPR不足とデジタルデバイドもあり、電話受付の利用がまだ多い。交通空白地帯も解消され、損益も導入前に比べ6,997千円改善したが、利用者の大半が高齢者のためAI本来の利用が進んでいない。

来年度中にはより範囲の広い西部地区へも展開予定だが、採算制と利便性の向上の両立はかなり厳しいと言う。本市においても導入にあたっては、十分な事前の周知と利用方法の説明が必要となり、スケジュールに余裕を持ちたいところである。

太田正徳の広報誌
「わだ市議プレス」

  • 和田市議プレス2023年12月 Vol.1