活動報告 report

地域新電力について(栃木県宇都宮市)委員会視察8月2日

宇都宮市は東京から北へ100キロメートル、新幹線利用で50分、人口約52万人。日光や那須・塩原の表玄関、餃子の街として知られた北関東地域の中心都市である。
R元年には SDGs未来都市にも選定され、R3年9月にゼロカーボンシティの宣言、R4年11月には脱炭素化を推進するモデルエリアとして「LRT(新交通システム)沿線」が脱炭素先行地域に選定されるなど、新しい街づくりに取り組んでいる。
新交通システム整備が契機となり、再生可能エネルギーの地産地消の推進を目的に、地域新電力会社「宇都宮ライトパワー株式会社」がR3年7月に設立され、8月26日に市の東側にLRT 14.6キロメートルがいよいよ開業の運びとなる。
市のごみ処理施設(クリーンパーク茂原)・家庭用太陽光発電(卒FIT)・市内メガソーラーより年間約40,000MWhの電力を調達し、LRTを主な供給先としながら市役所本庁舎、市民センター、図書館、公園など市有施設や市内事業者に小売りをしつつ、収益は脱炭素化に資する事業等に地域還元をすると言う。
開業するLRTを市内の再生可能エネルギーのみで走らせる取り組みは、世界で類を見ない例であり、今年度より黒字化が見込まれている新電力会社「宇都宮ライトパワー株式会社」のエネルギー地産地消への取り組みと成果を今後も注視していきたい。

太田正徳の広報誌
「わだ市議プレス」

  • 和田市議プレス2023年12月 Vol.1